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在米日本人インタビュー:MBAを経てAmazonでファイナンスの仕事をする



アメリカに来る前の経歴について、教えて下さい

  • 日本の大学を卒業後、丸紅に入社

  • 穀物関連の事業に従事。事業会社管理やトレーディング、新規事業開発を経験した

アメリカに来る前の海外経験はどのくらいか

  • 小学3年生から中学校卒業まで、アメリカに住んでいた

  • 社会人になってから、2年弱アメリカに駐在


アメリカに来る前、英語はどれぐらい出来たのか

  • 高校受験のタイミングで日本に帰った後、29歳ぐらいまで英語に触れることがなかった

  • 新卒時のTOEICは910点。駐在に出た時点では英語力は更に下がり新卒時以下だったと思われる。リスニング・スピーキングは自信があったが、リーディングは一般的な商社マンのレベルだった

  • アメリカ駐在とMBA受験を経て英語はキャッチアップできた

  • アメリカでの就活時には、面接で相手が話していることが理解できないこともあり、ネイティブとはギャップを感じていた


今現在はどんな仕事をしているか

  • Amazonのシアトル本社で、Corporate Financeの仕事をしている。社内のビジネスパートナーをファイナンスの観点からサポートする業務。現在はAmazonのリテール事業の物流を担当

  • コスト削減のプラン等、社内のパートナーのアイディアの壁打ち相手になる。財務分析を通じて必要なステークホルダーを巻き込み、アイディアの実現をサポートする

  • 物流現場で働く人やSupply Chain Manager、需要予測を対応するチーム等、関わる人の幅が広い

  • 現在の仕事を選んだ理由は4点。

    • ビジネス施策の定量分析に関心があり、Financeは元から好きな分野

    • 多様なバックグラウンドの人と接点が持てる

    • 待遇面

    • シアトルというロケーション


仕事の面白いと思う部分はどんなところか

  • 上述の部分以外では、案件が豊富かつ、インパクトが大きい案件に携わることが出来て面白みを感じる


日本と比較して、仕事についてどの様に感じているか

  • 責任範囲が明確になっており、Job DescriptionにないことはNoと言える。良い点もあるが、逆に問い合わせしても、問い合わせ先が担当者で無い場合は返信してくれないこともある

  • 意外とアメリカ人も、役職が上の人間を見て行動する傾向があると感じる。先日社内の偉い人から東京のおすすめレストラン教えてと言われて共有したが、後々、本人が聞きたかった訳ではなく、その人物の上司に伝えるためだったことが判明した


なんでアメリカに来ようと思ったのか

  • 自覚は無かったが、幼少期にアメリカで長く過ごしたため、自分のアイデンティティの半分ぐらいはアメリカにあると駐在時に気がついた

  • 日本語で仕事することに刺激を感じなくなった。慣れない言語を使い、多様性がある多国籍企業で働いてみたいと思った

  • MBAに行くことにした主目的も、アメリカに移ることだった


日本で働きたくない理由はあるか

  • 長期的な資産形成を考えるとアメリカに残るほうがメリットがある

  • 職場にDiversityが乏しく、自分にとって刺激が少ない

  • アメリカで働くほうが家族との時間が取りやすいと感じる


アメリカで働く中で、どんな苦労を経験したか

  • 母国語を使えず、マイノリティとして仕事をしているので、何をやっても自分の実力の9割ぐらいしか出せていない感覚がある。母国語だったら、マイノリティじゃなかったら、と思うことはある

  • とはいえ、AmazonはDiversityが高くやりやすい面はある。Techは業界全体として、マイノリティや非ネイティブに寛容な傾向はあると思う

  • 社風に加えて、Amazon Japanの存在感が大きいことも特殊要因。本社にも、Amazon Japan出身の偉い人もおり、Bamboo ceilingは感じていない。

  • 自分自身は日本にTransferしようとは思わない。動くならヨーロッパやシンガポールに行きたい


今後どの様なキャリアにしたいと思っているのか

  • 丁度来週部署異動で、宇宙事業を行う組織のファイナンスチームに移る。宇宙ビジネスに関心があり、この領域でキャリアを積んでいきたい

  • 今のところこのままファイナンスでキャリアを積んでいきたいと考えているが、他の機会にもオープンでいたい


今後もアメリカに残るつもりか

  • 基本的に残るつもり


アメリカで働く上で、考え方が変わったことがもしあれば

  • MBA在籍時に就活する中で、自分がこれまでやってきたことにある程度価値を見出してくれる人がアメリカにもいると実感できた。会社を辞める選択肢は丸紅時代は考えていなかったが、会社を飛び出してもなんとかなるだろう、というマインドが芽生えた

  • 宇宙ビジネスにいくのはリスキーな面もあるが、思い通りにいかずとも、食いっぱぐれることは無い、と思える。今の会社に、何がなんでもしがみつこうとは思わない


その他何か一言あれば


トップ画像はAdobe Fireflyにて"Amazon MBA Finance "で生成

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